子曰わく、上に居(お)りて寛(かん)ならず、礼を為して敬せず、喪(そう)に臨んで哀しまずんば、吾何を以てこれを観(み)んや。(「八佾第三」26)
(意味)
「孔子の教え。指導者として、人の上に立ちながら人には厳しく、礼法は正しいが気持ちがこもらず、葬儀に参列してもまごころがないようでは、私はそのような者をみたくもない」(論語 加地伸行)
日本人初の国連難民高等弁務官を務めた緒方貞子さんが亡くなられました。
ご冥福をお祈り申し上げます。
正直に言えば、緒方貞子さんの詳しいことはまったく知らなかった。知っていることと言えば、国連難民高等弁務官を務めていたことくらいだった。訃報を聞き、ネット色々な記事を読んだ。
海外と長く関わりあっていたこともあるし、難民問題に多少なりとも関心を持っていたこともあってか、緒方さんの生き様に引き込まれた。ここで私が緒方さんのことを書く資格はないと感じるが、書き残しておきたいと思う。
『上に居りて寛ならず、礼を為して敬せず、喪に臨んで哀しまずんば、吾何を以てこれを観んや。』
緒方貞子さんが、真の指導者のひとりであったことを理解することができる。
直接、緒方貞子さんに会ったことはないが、尊敬し続け、難民活動を続けるある若い女性の書いたForbesの記事、たいへん感動しました。
「関連文書」
画像出所:Wikipedia
「参考文献」