「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

【始め作すや、翕如たり。之を従って、純如たり、皦如たり、繹如たり。】 ラグビー決勝戦 光った南アのチームプレイ Vol.66

   

 子魯の大師に楽を語(つ)げて曰わく、楽は其れ知る可(べ)きなり。始め作(おこ)すや、翕如(きゅうじょ)たり。之を従(はな)って、純如(じゅんじょ)たり、皦如(きょうじょ)たり、繹如(えきじょ)たり。以て成る、と。(「八佾第三」23)

  

(意味)

孔子は魯国の音楽長官に音楽とは何かをこう主張された。「音楽とは別に難しいものではない。演奏し始めると、音色が集合して調子が合う。そこで各音の調子を暢(の)ばすと、各音それぞれ本来の音色が大きく現われるが調和を保つ。さらには音声が明瞭となる。各音を連続させつないでゆく。こういう風にして完奏するのだ」と。」論語 加地伸行

 

 孔子は音楽の天才で、楽の体系を図ろうとしたと加地は解説する。

 

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 ワールドカップラグビー勝戦は、他国同志の戦いであったが、たいへん盛り上がった。大方の予想を覆し、屈強なフィジカルの南アフリカが勝利を収めた。まさに手に汗握る試合展開だった。

  決勝の試合展開、序盤は互角の戦いかと見えた。ディフェンス、スクラムで力の差を見せつけ、徐々に南アフリカのペースに。

『始め作すや、翕如たり。之を従って、純如たり、皦如たり、繹如たり。』

 時間を追うごとに、南アフリカのチームが機能し始める。フォワードとバックス、屈強なフィジカルを活かしたディフェンス、15人の個性がみごとに調和、トライにつながりドラマチックな勝利へ。

南アフリカはまた、守備において高いラインを維持しながら、体を張ったディフェンスを展開し続けた。ちょうどイングランドニュージーランドを倒したときと同じように、守備で自分たちのリズムを生み出していった。(出所:BBC

www.bbc.com

  

 (参考文献)  

論語 増補版 (講談社学術文庫)

論語 増補版 (講談社学術文庫)

  

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