「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

【学を好めり。怒りを遷さず、過ちを弐びせず】 Vol.124

哀公(あいこう)問えらく、弟子(ていし)孰(たれ)を学を好むと為す、と。孔子対(こえて)曰わく、顔回なる者あり。学を好めり。怒りを遷(うつ)さず、過ちを弐(ふたた)びせず。不幸短命にして死せり。今や則ち亡(な)し。未だ学を好む者を聞かざる…

【敬に居りて簡を行ない、以てその民に臨まば、亦可ならずや】 Vol.123

仲弓(ちゅうきゅう)子桑伯子(しそうはくし)を問う。子曰わく、可なり。簡なればなり、と。仲弓曰わく、敬に居(お)りて簡を行ない、以てその民に臨まば、亦(また)可ならずや。簡に居りて簡を行なわば、乃(すなわ)ち大簡(だいかん)なること無から…

【雍や南面せ使む可し】 Vol.122

子曰わく、雍(よう)や南面せ使む可(べ)し。(「雍也第六」1) (解説) 「孔子の評価。冉雍(ぜんよう)は人君となれる人物である。」 (論語 加地伸行) 「雍」は、姓は「冉」、名が「雍」、字名は「仲弓」、孔門十哲の一人と言われる。卑しい階級の出…

【十室の邑にも、必ず忠信なること丘の如き者有らん】 Vol.121

子曰わく、十室の邑(ゆう)にも、必ず忠信なること丘の如き者有らん。丘の学を好むには如かざらん。(「公冶長第五」28) (解説) 「孔子のことば。小さな村里でも、まごころのあることが私のような人はきっといるはずであろう。しかし、さらに修養を積み…

【已んぬるかな、吾未だ能く其の過ちを見て、内に自ら訟むる者を見ざるなり】 Vol.120

子曰わく、已(や)んぬるかな、吾未だ能(よ)く其の過ちを見て、内に自ら訟(せ)むる者を見ざるなり。(「公冶長第五」27) (解説) 「孔子の嘆き。残念だな。己の過ちを認め、心の中で己を責めることができる者に出会ったことがないのだ」(論語 加地伸…