「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

【旧悪を念わず。怨み是を用て希なり】 Vol.117

「伯夷・叔斉の兄弟は、かつて残念だと思ったことをいつまでも想い出したりなどしなかった。そういうわけで昔の知り人に対して恨むことが少なかった」

【狂簡にして、斐然として章を成せども、之を裁する所以を知らず】 Vol.116

「帰ろうか、帰ろうか。わが郷里に残った若い弟子たちは、やたらと大言壮語し、きれいごとの理屈ばかり達者となっており、それを切り盛りして役立たせる方法がわかっていない」と

【邦に道有れば、則ち知、邦に道無ければ、則ち愚】 Vol.115

桑原の解説がなかなか面白い。「論語」は道徳の手本であるが、人間として生きる知恵も授けてくれるということか。渋沢栄一は、「論語」とビジネス説いた。

【再びせば斯ち可なり】 Vol.114

「季文子は、三度も考えた上で実行したとのことであった。孔子は、この話をお聞きになり、「二度、考えを入れれば、それでよかろう」とおしゃった。」

【未だ知らず。焉んぞ仁なるを得ん】 Vol.113

桑原はこう解説する。「未だ知らず。焉んぞ仁なるを得ん」を「わからないね、仁とは言えまい」といった程度の語調であるかもしれないという。この章に登場する二人の政治家は、それぞれ忠実ないし清潔ではあるが、仁政という見地からみると、彼らがどのよう…

炉辺閑話 #3 SDGsと渋沢栄一の『論語と算盤』

2024年度上半期に、1万円紙幣が刷新される。その新しい1万円札の顔に渋沢栄一が採用される。2021年放送の大河ドラマ「青天を衝(つ)け」の主人公は渋沢栄一。日本資本主義の父がどんなストーリ展開で描かれるか楽しみでもある。 1916年、その渋沢栄一の言葉…

【何如ぞ其れ知ならん】 Vol.112

「孔子が批判された。臧文仲は蔡亀(さいき)を備え、節は山の形に彫り、梲には藻の形を描いた。どうして彼を分別ある人と言えようか。」

【善く人と交わる。久しくしてもこれを敬す】 Vol.111 ~一期一会の意味を知る

「孔子の教え。晏平仲は人間関係を保つことが巧みであった。長いつきあいとなっても、相手は晏平仲に対して敬意を失わなかった。」

【その民を養うや、恵。其の民を使うや、義】 Vol.110

「孔子が子産について論じられた。彼の人は教養人たる四特長を備えていた。言動においては、自分のような者でも(恭)という気持ち。主君に対しては、出すぎたことをしない(敬)態度。行政においては、人々の幸福第一。法の執行においては、厳正であった、…

【敏にして学を好み、下問を恥じず】 Vol.109

「子貢が疑問を呈した。「あの孔文子が、どうして文という諡(おくりな)を得たのでしょうか」と。孔子はこう説明された。「孔文子は明敏であり学問を好み、後輩や目下の者に教えを乞うことを恥じなかった。そういうわけで、諡号(しごう)に文が贈られたの…