「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

2019-10-05から1日間の記事一覧

【関雎は楽しみて淫せず、哀しみて傷らず】 Vol.63 ~指揮者小澤征爾さん

音楽とは感情の発露なのだろうか。 【関雎は楽しみて淫せず、哀しみて傷らず】小澤さんは『指揮者の仕事は、作曲家のその時の感情を翻訳して伝えること』と、NHKとのインタビューだったか、答えていたような記憶がある。音楽の専門家もない孔子が、音楽の中…

ブレグジットで混乱するイギリス【君は臣を使うに礼を以てし、臣は君に事うるに忠を以てす】国民の審判は? Vol.62

世界が注目する中、イギリス ブレグジット騒動が長引いている。来月12日、この4年間で3回目の総選挙が実施される。「君は臣を使うに礼を以てし、臣は君に事うるに忠を以てす」マーガレット・サッチャーはそんな指導者だったのだろう。 強引な手法が目立つジ…

やっかみ、嫉妬なのかも 【君に事うるに礼を尽くせば、人以て諂いと為す】 Vol.61

人の感情に「やっかみ」や「嫉妬」などネガティブなものがある。【君に事うるに礼を尽くせば、人以て諂いと為す】 人は、他人の行動から「その人なり」を知ろうとする。ネガティブな感情が常に悪いということはない。「やっかみ」や「嫉妬」は不要なネガティ…

礼 2.0 【その礼を愛しむ】 Vol.60

礼2.0という言葉が登場しているらしい。現代版の礼ということであろうか。「爾は其の羊を愛しむ。我はその礼を愛しむ。」 孔子が意味することは理解するが、子貢が羊の犠牲をムダと考えたのは、現代人の私たちからすれば、当然である。礼の本筋を違えなけれ…