「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

「老害」か、古参議員のぼやき、進まない世代交代、進化する世代間ギャップ

 大災害や戦争の記憶、東日本大震災福島原発事故、広島・長崎への原爆投下、東京大空襲、敗戦、それらを経験した人が語り部となって、その教訓を後世に伝えていきます。先に生まれた者の役割のひとつなのでしょうか。経験し他を導く先輩、先達がいるからこそ、過去を知るという学びの機会を得て、知らないことを知り得たりするのでしょう。

 世代間論争などに熱を上げるのではなく、自分より多くの経験を持つ先輩、歳を重ねた高齢者にちょっとばかり感謝してもいいのではないかと思ったりします。いずれ自分もその年齢に到達するのだから。

 しかし、「老害」があるのも現実なのでしょう。バイデンとトランプによる再対決になりそうな米国の大統領選もそうなのでしょうし、日本においても森元首相や二階元幹事長による長老支配がそうなのかもしれません。

 

 

政治責任は全て監督責任者の私自身にあることは当然だ」、自民党の二階元幹事長が、次期衆院選に出馬しないことを表明しました。

「年齢に制限があるか?ばかやろう」と毒づいた二階俊博氏は85歳 確かに自民党の選挙区候補に定年はないが…:東京新聞 TOKYO Web

その記者会見で、二階氏は自身の年齢も不出馬の理由に入るのかと問われ、「年齢に制限があるか? お前もその歳、来るんだよ」と語り、「ばかやろう」と小声で吐露したといいます。

老害」のように感じてしまいます。これでは後進が敬い、感謝することもなく、良き後進が育つこともなさそうです。そっぽを向かれるだけです。

論語に学ぶ

吾 十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順(したが)う。七十にして心の欲する所に従いて矩(のり)を踰(こ)えず。 (「為政第二」4)

 私は十五歳になったとき、学問に志し、三十歳になって世に認められ自立することができた。四十歳のとき、自信がつき、自分の生き方についてもう迷うことはなくなった。五十歳を迎え、天が自分に与えた使命をさとるようになった。その後、苦難の道を歩んだ経験からか、六十歳ともなると、自分と異なる思想を聞いても、それが素直に耳に入り、いちいち反撥しなくなり、また相手の細かい気持ちまで分かるようになった。七十になると、自由の境地に到達したのか、自分のこころの求めるままに行動しても、規定・規範からはずれることもなく節度を失うようなことがなくなったと、孔子は言いました。

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 長老たちが孔子のような面持ちを持てれば、よき先達となって後進が育ち、日本の政治が善きものになっていきそうな気がします。しかし、いつまで権力やカネに恋々とし、その影響力を行使しようとするの現実のようです。

老兵は死なず、ただ頑張るのみ」、中曽根元首相が80歳を超えても現役続行宣言したときのことばだそうです。その後、周囲の反対を押し切って総選挙に出馬したといいます。こんな伝統が脈々と自民党では引き継がれてきたのでしょうか。

 中曾根氏の言葉は、敗戦後日本を統治していたGHQダグラス・マッカーサー元帥の「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」をもじったものです。マッカーサーの言葉は、頑固一徹な軍人魂の象徴として使われるといいます。

 

 

 こうしたことが秩序を崩壊させ、「高齢者集団自決」のような言説がはびこらせ、おかしなルールや習慣になったりするのではないでしょうか。

成田悠輔氏の広報起用批判受け 内閣広報室、各省庁に「人選慎重に」 | 毎日新聞

 孔子の言葉を一個人の成長過程と捉えずに、各世代の人間が社会には存在し、各々がそれぞれに想いを抱え生きているとみることできれば、長老たちも後進に率先して道を譲る気にもなれるのかもしれません。

 今どきの若い者ということもなく、「後生畏(おそ)るべし」、若い人は恐るべきとなって、自分より及ばないなどとみることもなくなり、時代をアップデートしていくのは常にそうした若者であると思い出すこともできるのではないでしょうか。

 若者を侮らず、学びと経験の機会を与え、それぞれの世代が活躍できるようになれば、社会がもっともっと活性化していきそうな気もします。年長者が培った人間性、ヒューマニティを発揮し、若年者を慈しみ、愛育し、機会を与え、そうできるのなら、若年者が自然に年長者を敬うようになり、その教えに感謝するようになっていくのかもしれません。それが古来よりの秩序であり、その逆の論理はないのでしょう。しかし、現実は厳しそうです。

 

 

古い船には 新しい水夫が乗り込んで 行くだろう

古い船を 今 動かせるのは古い水夫じゃ ないだろう

なぜなら 古い船も 新しい船のように新しい海へ出る

古い水夫は 知っているのさ新しい海の こわさを (引用:「イメージの詩」吉田拓郎

 

「参考文書」

首相、老害発言「極めて不適切」 成田悠輔氏巡り | 共同通信

因縁の首相に突きつけた「けじめ」 二階氏、引退宣言の“含み” | 毎日新聞

 

4万円超が続く日経平均株価、続く150円超の円安、金融政策正常化の功罪

 日銀が金融政策を正常化に向け舵を切りましたが、先行きに対して強気の投資家たちが安心感を持ち続けているため、株価は好調維持しているようです。政策変更を好感とする意見がある一方で、厳しい評価もあるようです。止まらない円安と膨れ上がった日銀のバランスシートへの懸念がその理由のようです。

植田日銀の「バターナイフ利上げ」、市場は無視し円安・株高進む | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

 評価とはそんなものなのでしょう。何を視点とするかにもよるのでしょうが、清濁併せて吞みこんでいかなければならないのかもしれません。いずれにせよ、当面は円安が続き、株価は好調を維持しそうです。

 

 

 足元においては投資家の期待にこたえて改革を進め、結果を出し続けることが好調さを維持していくために求められているようです。一方、長期的には確認されている諸問題をどう解消していくかが課題になっています。

ETF処分、見えぬ出口 37兆円、株価急落リスクも―日銀:時事ドットコム

 今回の日銀の政策転換も単に改革の端緒についた過ぎないということでしょうか。見えてきた多層的な課題からして、この先、政府も企業も改革を継続していかなければならず、大胆にそして細心の注意を払いながら行動することが求められているようです。それだけの胆力と実力向上は不可避なのでしょう。

再利上げ

 そんな中、投資家は早くも日銀の追加利上げに踏み切るタイミングを気にしているといいます。エコノミストらの予想は10月までに日銀が再利上げに動くと読んでいるようです。

日本株ブームは終わらない、企業業績信頼で17年ぶり利上げにもめげず - Bloomberg

 仮に日銀が再利上げに踏み切り、円高に転じたとしても、注目株が外需関連株から内需関連株に移るとの楽観論もあるようです。実質賃金が早ければ夏頃にはプラス転化するという見通しで、実質購買力が上がれば、内需企業に大きなメリットが出てくるといいます。それゆえの強きということでしょうか。

 ただ政府見通しの通りにCPI 消費者物価指数が低下せずに、インフレが定着すれば、内需について懐疑的になる可能性もあるようです。内需が振るわなくなれば、賃金上げが厳しくなり、無理に上げれば、労働分配率は低下し、企業の収益や利益が圧迫されることになるといいます。

 

 さて、日銀の再利上げはあるのでしょうか。想定以上に物価が上昇したり、円安が過度に進行するときがそのタイミングになるのではないかとみる専門家もいるようです。いずれにせよ、経済が好循環を阻害することがあってはならないのでしょう。多少の浮き沈みはあることは自然なこととして許容しても、二度と「失われた時間」に舞い戻ることだけは避けなければなりません。投資ブームが巻き起こっているのですからなおさらです。

リスク

 いつのときもそうなのかもしれませんが、この先のリスクはやはり政治になのかもしれません。弛緩しきった財政運営、膨れ上がった国債残高と金利負担、進まない歳出改革、例を挙げたらきりがありません。その上、国民の感情に影響するであろう「デフレ脱却宣言」も政治利用しようとしているともいいます。

マイナス金利解除で円安、なぜ? 「債券市場への優しさ」あだに(唐鎌大輔氏):時事ドットコム

政府がデフレ脱却宣言を出せば景況感の明確な好転にお墨付きを与える印象を与えるだろう。(出所:時事ドットコム

 解散総選挙がいつ行われてもおかしくないと言われる2024年だけに、実質賃金のプラス転化・デフレ脱却宣言・解散総選挙はセットで考えるべきではないかと専門家はいいます。ただ、デフレ脱却を宣言することになれば、その唯一の解決手段であった「アベノマスク」リフレ思想から脱却することになりかねず、その推進役であった安倍派議員たちがどう反応するかがリスクになりそうだといいます。

 

 

 経済を好転させその恩恵を国民が享受できるように図るのではなく、結局は自分たちの都合のために経済を利用しようとするのが今の政治なのでしょうか。

論語に学ぶ

子貢(しこう)、政を問う。子曰わく、食を足らし、兵を足らし、民 之を信ず、と。子貢曰わく、必ず已(や)むを得ずして去らば、斯(こ)の三者に於いて、何をか先きにせん、と。曰わく、兵を去らん、と。子貢曰わく、必ず已むを得ずして去らば、斯の二者に於いて、何をか先きにせん、と。曰わく、食を去らん。古(いにしえ)自(よ)り皆死有り。民 信無くば立たず、と。(「顔淵第十二」7)

 弟子の子貢が「政」とは問いました。孔子は「民の生活の安定、十分な軍備、そして政権への信頼である」と答えます。すると子貢は「三者のうち、どうしても棄てなければならないとしましたならば、まずどれでしょうか」と更問します。孔子は「軍備だ」と答え、子貢はさらに「では残った二者のうち、どうしても棄てなければならないときは、どれでしょうか」と質問しました。孔子は「生活だ。古来、人間はいつか必ず死ぬ。「信無くば立たず」民の信頼がなければ、「政治」国家も人も立ち行かないのだ」と教えました。

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 首相の口癖「信無くば立たず」、孔子の言葉の引用でしょうか。孔子は国民生活を安寧を求め、その上での軍備と説き、そうあって「信無くば立たず」国民の信頼といいます。

 

 

 4月に入ると首相は国賓待遇で訪米し、色々の行事をこなすようですが、どうにもきな臭い話ばかりが話題になるようです。

日米が「軍事協力」を強化、中国の脅威に備え新協定に調印へ | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

 わざわざ訪問して、こんな話を今する必要があるのでしょうか。確かに、中国と台湾の間の緊張が高まり、北朝鮮はミサイル発射実験を繰り返しています。しかし、野放図に「軍備」を優先されることになれば、「信無くば立たず」という首相の言葉が空回りして、国民の不信を買うことにならないのでしょうか。

第二次世界大戦後、米国の後押しを受けた日本国憲法は、平和主義を打ち出し「日本国民は、国権の発動たる戦争を永久に放棄する」と明記し、「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と付け加えた。しかし、安倍晋三元首相は2015年に日本の軍隊が「集団的自衛」に参加することを認める画期的な法案に署名。日本は、2015年以降に着実に軍事費を増やしており.....(出所:Forbes)

 先の大戦で日本と中国がぶつかり、中国における犠牲は兵士約400万人、民間人2000万人から5000万人といわれます。

 首相の信念なのでしょうか、それとも自民党の意向なのでしょうか、よくわかりませんが、党内決定事項を第一とし一致団結する自民党の強みが、「信無くば立たず」の弊害となっていないでしょうか。それは、政治改革の遅れにおいても同様に思えてなりません、それが首相の弱みになっていないでしょうか。

 

 

「参考文書」

アングル:日銀QTの思惑、円安のブレーキ役に ドル152円目前で足踏み | ロイター

物価上昇率は緩やかな低下傾向を辿る(2月CPI):賃金の大幅上昇は輸入ショックからの経済の正常化過程|2024年 | 木内登英のGlobal Economy & Policy Insight | 野村総合研究所(NRI)

日経平均株価最高値 日本に本物の夜明けはくるか - 日本経済新聞

自民、積極財政本部が再始動 財政の新指標提言へ - 日本経済新聞

自民・財政規律派の小委、2年ぶり始動 小渕氏がトップ - 日本経済新聞

自民党、「金利ある世界」へ財政再建議論 - 日本経済新聞

日米首脳会談、在日米軍司令部の機能拡充計画発表へ=FT | ロイター

 

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ズルズル、ダラダラ、嚙み合わない会話、聞く耳持たない人たち

 寒い日が続き桜の開花が遅れていましたが、ようやく高知で開花したようです。今週には日本各地から開花の便りが届くのではないかといわれています。

 桜のニュースで明るい気分になりたいものです。予想が外れないことを願うばかりです。その桜になぞらえることもないのでしょうが、ズルズル、だらだらすることが多いようです。

 

 

 裏金問題の出口は未だに見えません。ようやく、疑惑議員に対する処分の検討が始まるようで、安倍派、二階両派に所属した国会議員82人全員を対象になるといいます。「自浄能力」をアピールして、信頼の回復につなげたいそうです。

 その自民党は 「政治刷新車座対話」をはじめたそうです。首相肝いりの企画で、全国行脚して地方組織から意見を聞くといいます。その初会合が金沢市で開かれ、茂木幹事長が参加しましたが、有権者の声を聞くわけでもなく、あまり評判がよくないようです。

「裏金」責任者、厳正処分と茂木氏 不記載ない議員は対象外―自民、初の政治刷新対話:時事ドットコム

 車座対話は、地方組織の声を政治改革に反映させ、信頼回復を図るのが狙いで、茂木幹事長は「皆さんの意見をしっかり受けながら議論を深め、抜本的な改革を進めたい。忌憚のない意見を寄せてほしい」と呼び掛けたといいます。

出席者からは「きちんと政治責任、けじめをはっきりしてほしい」との意見が相次いだ。安倍派の元幹部らが衆参両院政治倫理審査会で行った弁明への不満や、派閥解消を確実に実現するよう求める声も上がった。(出所:時事ドットコム

「上に甘く、下に厳しいことにならず、責任ある立場の方に厳正な対応ができる形を取りたい」と茂木幹事長は語る一方で、首相(党総裁)の処分については「担ってきた役職なども総合的に勘案しながら決めたい」と述べたそうです。また、「党の再生、日本の再生に向けてさらに取り組みを強化したい」とも話したそうです。

 支離滅裂、意味不明、対話するというよりは、政権維持のための説得会だったのではないでしょうか。「聞く力」はどこにいったやら。

「自分から話をせず、相手の話を素直に聞く」、相手の言っていることを理解するためにはまず聞かなければなりません。自分の都合ばかりを話していれば、聞いているのではなく自己主張しているようなものです。聞くことができないから、いつまでも独りよがりとなって、国民にそっぽを向かれ、信頼回復が一向に進まないのではないでしょうか。

 

 

「口はひとつ、耳はふたつ」、口は閉じることができるが耳を閉ざすことはできない、しゃべる以上に耳を傾ける、積極的に耳を傾けること。これを「アクティブリスニング」と呼びます。こうした素養を身につけば、改革ももっとスムーズに進むことになるのではないでしょうか。

論語に学ぶ

衆 之を悪(にく)むも、必ず察し、衆 之を好むも、必ず察せよ。(「衛霊公第十五」28)

 世の多くの人が悪く言うときも、善く言うときも、必ずその底まで見通すことだ。単純に信じるてはならないと、孔子はいいました。

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 リーダーは特にの言葉の重要性を認識すべきといいます。行動で示すだけでは伝わらないことが多く、また言葉を粗雑にぞんざいに扱えば誤解や感情的なもつれとなってしまいます。これでは機能する組織にはなりません。それがズルズル、だらだらの原因になったりするのでしょうか。

 

 

答弁に詰まったり、迷走したりするだけでなく、質問に激怒したり、開き直る姿も……。(出所:朝日新聞

「未婚化の原因は……。えっと、ちょっとお待ちください」、国会での一幕といいます。30秒たってから、応答要領から模範答えを見つけ出した加藤子ども担当相はそれを淡々と読み上げたそうです。

「朗読」「逆ギレ」「記憶にない」…3閣僚の「迷走」に強まる追及 [岸田政権]:朝日新聞デジタル

 未婚者の負担についての質問には、かみあわない答弁を続け、見かねた予算委員長が「すいません、事務方に答弁させたい」と繕う場面もあったとか。適材適所とはよくいったものです。「朗読会か」、「答えられないとは」との野次も飛んだそうです。

 噛み合わない答弁に対話、そして、言葉を雑に扱う人が増えているとの指摘があります。自分の言葉だけでなく相手の言葉も丁寧に扱っていないことの現れといいます。

「要するにこういうことでしょ」、人の話を浅く聞いてはまとめようとする人もいるそうです。理解を広げたり、新たなものの見方を獲得して自分を変える機会を失っているといいます。こういう現状は政治だけに限ったことでもないようです。

 

「参考文書」

4月上旬にも82議員処分 党紀委員長交代、調整本格化―自民検討:時事ドットコム

岸田首相、自身の処分「言った覚えない」 甘利氏に説明 - 日本経済新聞

自分の人生を生きる ソクラテス、アドラー、フロムに学ぶ「勇気」 【その4】私はあなたである - Executive Foresight Online:日立

 

MLB違法賭博事件、大きな衝撃、友の選択の大切さ

 米メジャーリーグでの違法賭博事件が話題になっています。国民的スターと相棒の成功物語、そして美談。その衝撃は大きく、影響があちらこちらに出ているようです。

 中学校で使われる教科書に大谷さんや水原さんの記述があるそうです。事件の進展次第では影響が免れないといいます。

水原一平氏解雇も影響 再来年度の教科書 大谷翔平選手多く登場 QRコード・性の多様性の掲載増 教科書検定 | NHK | 教育

英語の教科書には大谷選手の通訳を務めた水原一平氏も掲載され、通訳としてだけでなくチームになじむことや私生活も支える存在だと紹介されています。(出所:NHK

 一方、大谷さんは道徳の他、国語や地理、家庭分野、英語など10点以上に掲載されているそうです。道徳の教科書には、夢へのステップを考える中で、大谷さんの「目標設定シート」も紹介されているといいます。

 

 

 三菱UFJ銀行は、大谷さんが出演するWebCM5本の内2本を非公開にしたそうです。非公開となったCMは「大谷翔平選手がアプリで口座開設に挑戦!」「大谷翔平選手がアプリで銀行振込に挑戦!」だったといいます。

大谷選手を起用した三菱UFJ銀行のWebCMが一部非公開に 「アプリで銀行振込に挑戦!」など - ITmedia NEWS

「今日やったことだけが、明日になる。」「未来に向けたエール篇」「大谷翔平選手 MVP獲得記念 最新オリジナルムービー」のブランドムービー3本については視聴できるようです。仕方ない対応なのでしょうか。

論語に学ぶ

学びても則ち固ならず。忠信を主とし、己に如かざる者を友とする無かれ。過ちては則ち改むるに憚ること勿れ。 (「学而第一」8)

 上に立つような君子は、重厚さ、中身の充実がなければ、威厳が保てない。学んでも固にならず融通がきかないということはない。「忠信」、うそいつわりがない、まごころと誠実を主として、そういう生き方をする自分と異なり、まごころと誠実の足りない者を友人とするな。もし自分が過ちを犯したならば、まごころと誠実に従って素直に改心し、すぐに改めることだ。こだわってはならないと孔子はいいました。

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「まごころ」と「誠実」、「約束を違えぬこと」。こうしたよい性格をもつ人との交友が大切にし、その中から最善の友が選択できればいいのかもしれません。

 

 

 友の選択の重要性を感じずます。それは運命的、無意識的であるのかもしれません。しかし、友の数を無限に増やすことはできません。できることなら、自分と同じような考えを持つ人ばかりを選択するのではなく、自分にはないところのものをもっている人を友にすることを忘れてはならないのでしょう。

 大谷さんにとって水原さんとはどんな存在だったのでしょうか。「友」、あるいは「ビジネスパートナー」だったのでしょうか。しかし、完璧な人間など存在せず、その選択は常に危うさを含んでいそうです。

 人とは、自分ひとりで為せることはそう多くありません。ひとりの力には限界があるからなのでしょう。他者と交わり、その心と心のふれ合いがあってこそ、高められ強化されて、大きなことが為し得ることができるものなのでしょう。共通の目標を持ち、その2人の個性やアイデアがお互いの欠点や不足を補完し、信頼と完全な調和で結ばれて、何かがはじまっていくのかもしれません。こうした互いに与え合うことで支えられた人間関係、友人関係は、何にも代え難い最良の財産といってもいいのでしょう。

 友人が危険にさらされているいま、もし助ける努力をしなければ、君の自尊心と両親は傷つくだろう。いまこそ、君がたのしいときもつらいときも、友だちであることを証明しなければならない。人は困っている人を助けることで人格が磨かれる。…(中略)…しかし、ここで、忠告をひとつ。友人の経過を見守り、誠実に行ないを慎んでいるかどうか、見極めるように。…(中略)…君は友人の今後の振る舞いから、君の友情と献身にふさわしい人物かどうかを判断しなければならないだろう。ふさわしくない人もいるのだから。私はここで、もう一度強調したい。無用な面倒を避ける最善の方法は、人を見て友を選ぶことである。(引用:「ビジネスマンの父より娘への25通の手紙」キングスレイ・ウォード P40)

 

 

 米国社会がこの問題をどう受け止めるのかが気になります。また、ドジャースはどうしていくのか、また取り巻きたちが大谷さんをどう支えていくのか、気になることが多々あります。いずれにせよ、その中に大谷さんにとっての最良の友が存在して欲しいものです。

 


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もやもやするおカネの問題、あの通訳も、待たれる実態解明

 おカネにまつわる話がニュースを賑わせています。スポーツ界もその例外ではないのでしょうか。米メジャーリーグのあの通訳がギャンブル依存症のようで問題を起こして、激震が走っています。迂闊、油断があったのでしょうか。ここでも実態解明が待たれます。

 

 

 おカネにだらしないのは醜い人間の本性なのでしょうか。タレント清水ミチコさんの替え歌「『どんな悪事もいいメロディに乗せると感動的になる?』という実験」が話題のようです。

清水ミチコ、裏金問題皮肉った替え歌にファン絶賛「この拍手はみっちゃんへの賛辞と自民党への怒りである」― スポニチ Sponichi Annex 芸能

 中島みゆきさんの「ヘッドライト・テールライト」の替え歌で、自民党の裏金問題を皮肉ったパロディのようです。嫌なニュースにもユーモアたっぷりに痛烈に皮肉って笑い飛ばしてしまいたいものです。


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地に堕ちた政治

「カネ」「カネ」「カネ」、自民党はいまだにケリをつけられず、そうであるにも関わらず、あれやこれやといろいろなことに手を出しては汚名挽回、離反した支持層の回復に必死のようです。けじめをつけさえすれば済むことなのになかなか決断できないようです。

 一方の野党も相変わらずです。国民民主の党首がその最たるものなのかもしれません。

【点描・永田町】玉木氏「トリガー協議離脱」の〝裏〟:時事ドットコム

「右顧左眄(うこんさべん)」、「右往左往」、右を見たり左をみたり、あっちへ行ったりこっちへ来たりで、政界を混乱させています。

トリガー条項解除の駆け引きに敗れ、「独り芝居の果ての自滅」といわれているようで、自民ばかりでなく、野党に見放される始末といいます。何がしたかったのでしょうか。こちらもきちんとケリをつけるべきなのでしょう。

 

 

論語に学ぶ

君子は矜(きょう)なるも争わず。羣(ぐん)すれど党せず。(「衛霊公第十五」22)

 君子 教養人は、矜持を持って他者と争わない。共同はするが徒党は組まないと、孔子はいいました。

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 政党と徒党の区別がつかなくなっているのが今の政治のような気がします。右だ左かは信念に関わらることなのかもしれませんが、そうしたことで争わず、今解決すべき問題に集中して建設的に対処してもらいたいものです。よからぬ目的のために集まるのではなく、群れて協働し高貴な理想を実現するよう努めてもらいたいものです。

 

 

 相変わらず株価は好調のようです。意識を変え、色々と変革していく好機が到来しているように思えてなりません。これまでのように、こんなもんなんだろうとただ受け流すのではなく、今感じる違和感から批判すべきを批判していく、例えば清水ミチコさんのパロディやユーモアたっぷりの風刺のようなものであってもいいのかもしれません。それがおかしな常識をアップデートさせ、時代が前に進む原動力になっていきそうな気がしてなりません。

 

 

「参考文書」

立民との連携に課題指摘 国民代表、連合会長と会談|47NEWS(よんななニュース)

石像に押し潰されたテスラ車。何があった? | ギズモード・ジャパン

 

 

異次元緩和の正体、黒田前総裁と異なる植田総裁の手腕

 日銀が異次元緩和政策を転換させましたが、市場に大きな混乱もなく、株価は今日もまた上昇しているようです。日銀の対応が好評価されているということでしょうか。早速、植田総裁の手腕の評価も始まりました。異次元緩和策や黒田前総裁も論評の対象となっています。

学者出身の日銀総裁が示した決断力、世界で最後のマイナス金利に幕 - Bloomberg

 概して言えば、異次元緩和の評価はすこぶるよくなく、それを上手に、そして思いがけない早さで終わらせた植田総裁のリーダーシップは評価され、一方、比較対象となる黒田前総裁の問題が浮き彫りになっているようです。

 

 

 植田総裁は、短期資金を借りる方に利益が生じる奇妙な世界を終わらせ、歴史的冒険ともいえた株式市場への直接介入する上場投資信託ETF)の新規購入も終了させました。こうしたことを、これほどまで早く動くとみていた市場関係者は少なかったといいます。

この実績は、日本が長期にわたるデフレから脱却し、伝統的な金融政策に回帰する中で、投資家はさらなる変化に備える必要があることを示唆している。(出所:ブルームバーグ

 サマーズ元米財務長官は植田総裁を「日本のバーナンキ」と評し、物腰の柔らかい学者でありながら「決断力がある 」と、植田総裁が総裁職就任前に指摘していたといいます。

  フォワドガイダンス的な発言を繰り返し、市場関係者や政財界に影響を及ぼし、上手に対話したことで混乱を招かねずに、世界で最も大胆な金融緩和実験を終了されることができたようです。

異次元緩和の正体

「物価も賃金も動かず、金利も超低位だった長年の状況は、生産性の低い企業の延命を許し、経済の変革を妨げてきた」、異次元緩和の教訓は、金融政策だけで経済を復活させるのは難しいということがわかったということだといいます。

[社説]「異次元緩和」脱却を成長の好機に - 日本経済新聞

 黒田前総裁は植田総裁とは異なり、サプライズを好み、「衝撃と畏怖」の政策で市場を驚かせ続けたといいます。

近年は強引な新発国債の買い集めが金利体系をゆがめ、一時は企業の資金調達に支障が生じた。円安も加速し、物価高に拍車がかかって国民生活を苦しくした。(出所:日本経済新聞

 

 

 これまでの日銀の金融政策が世界経済に害を及ぼしたと考える人が多くいるそうです。

最も重要なことは、マイナスの名目金利が忌まわしいものだったということだ。日本人だけでなく、マイナス金利が終わったことを全ての人々が感謝すべきだ。(出所:ブルームバーグ

【コラム】マイナス金利終焉、日本も世界も感謝すべきだ-オーサーズ - Bloomberg

「日本化」とは、デフレ不況に陥ることを意味するようになり、日本がいち早く採用した「量的緩和」という言葉を世界に与え、全ての主要中銀が採用することになったといいます。

論語に学ぶ

譬(たと)えば山を為(つく)るが如きに、未だ成らざること一簣(いっき)にして止むは、吾が止むなり。譬えば地を平らかにするが如きに、一簣を覆(くつが)えして進むと雖(いえど)も、吾が往(ゆ)くなり。(「子罕第九」19)

  山を作ろうとするとき、あと簣(もっこ)一杯の土で完成するというのに、そこでやめてしまったならば、やはりやめたということに変わりない。同じくたとえてみると、土地を平らかにしようとするとき、たった簣に一杯の土を入れたとしても、とにかく始めたのであって、それはやはり進むことになると、孔子はいいました。

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「失われた30年」、バブル崩壊で落ちた穴から日本は抜け出ることになるだろうといいます。この先、極度の低温状態が終わったという感覚が強まっていくのではないかともいいます。

 しかし、首相はデフレ脱却宣言にまだ躊躇っているようです。

政府はまだデフレからの完全脱却を判断していない。「再びデフレ状態に戻る見込みがないこと」などの条件を満たしていないとみているためだ。政府は足元でも対症療法的な物価高対策を続けており、11年前に日銀と約束した経済の構造改革は進んでいない。長年の課題である生産性の底上げは遅れたままだ。(出所:日本経済新聞

 日本経済の停滞を打破するはずだった異次元緩和は、政府も企業も超低金利で感覚がマヒし、「ゆでガエル」となって変化へ対応することができなくなったのではないかといいます。

 

 

 いずれにせよ、マイナス金利の解除したからといって、何も終わった訳ではなく、この先は山積した課題の解決を進めなければならないといいます。焦点は次の利上げ時期となり、黒田前総裁が残した大量の資産をどう処理するのかに急速に移っているといます。

 インフレがさらに定着すれば、追加利上げとなり、今回よりも少ない困難で実施できるのではないかといいます。ただ、今回は支持した政治や産業界などから反発が出ることも想定され、植田総裁には一段と丁寧なコミュニケーションが求められるといいます。

  一方で、今回の決定を持続的な経済成長へとつなげていくには、企業が果敢にリスクをとって収益を高めていかなければなりません。そうした企業は人材獲得や価格設定で優位に立ち、金利機能の復活によって、お金はそうした企業に有利な条件で集まることになるといいます。

 忌まわしい異次元緩和が終わったことで、正常化に向かっていきそうです。それに加えて、この引き金を引いた自民党政治も終われば、社会が健全化していくように思えてなりません。

日本の金利が低水準にとどまる方向に賭ける投資を既に行っているなら、続けて大丈夫だ。金融政策の動きを前もって伝える方針は、不意を突かれる可能性を低下させる。(出所:ブルームバーグ

 これも日銀が黒田体制から植田体制へ変わった恩恵なのかもしれません。

 

「参考文書」

構造改革、11年の遅れ 政府「脱デフレ宣言」に及び腰 - 日本経済新聞

 

役目を終えた異次元緩和、金利ある世界へ、変わる常識、身につけるべき新常識

金利ある世界」日銀が利上げを実施し、17年ぶりに金利が復活することになりました。異次元の金融緩和が終わり、日本経済の節目になるといいます。

日銀が17年ぶり利上げ決定、世界最後のマイナス金利に幕-YCC廃止 - Bloomberg

 日銀が金融政策を転換させ、世界で最後のマイナス金利を解除し、YCCイールドカーブコントロール 長短金利操作を止め、ETF上場投資信託の新規購入の停止も決定、長く続いた大規模な金融緩和政策に終止符を打ちました。

 今回、異次元緩和を終了させることについて、「短期金利を主たる政策手段とする普通の金融調節になる」と植田総裁は会見で語っていました。また、この新たな措置についてもネーミングすることはないそうです。

 

 

 サプライズ好きだった黒田前総裁とは異なり、手堅く政策転換を進めたおかげで市場では大きな混乱はなかったようです。想定内ということで日経平均株価は4万円を回復し、また円は150円超で推移しているようです。政財界の反応も悪くはないようです。

「ようやくぬるま湯の時代が終わった」と経団連の十倉会長は述べ、企業がイノベーションを起こして経済が成長する工夫が必要と語ったそうです。

「ぬるま湯時代終わった」と十倉経団連会長 日銀のマイナス金利解除で - 産経ニュース

 銀行界からは「金利ある世界への大きな変化の節目、ゲームチェンジという認識だ」とみずほフィナンシャルグループの木原社長がコメントし、経済同友会の新浪代表幹事は「企業や個人も徐々に金利のある世界に備えていく必要があるだろう」と述べたそうです。

 金利はないという常識が覆り、これからは金利を意識することを新常識としていかなければならないようです。

論語に学ぶ

蓋(けだ)し知らずして之を作る者有らん。我は是(こ)れ無きなり。多く聞きて其の善き者を択(えら)びて之に従う。多く見て之を識(しる)すは、知るの次なり。(「述而第七」27)

  問題について本当に理解することなくして、新説を作り出す者がいる。しかし、私はそういうことはしない。まず可能な限り学んで、その内の最善を選び取り、それに従う。可能な限り多くの資料に当たり、それらを記憶するというのは、理解することの前段階なのであると、孔子はいいました。

dsupplying.hatenadiary.jp

「奇をてらう」、サプライズや異次元なことも時に有効なことはあるのでしょうが、長く続けてそれを常識化させては害があるような気もします。金融政策もまた然りで、海外の事例からしてもいえることではないでしょうか。

 今回の日銀の政策転換を通して、政府が大好きな「異次元」がどんな意味を持つものを理解しておいてもよさそうな気がします。

 

 

「失われた30年」が続き、金利のない時も長く続きました。それまでの非常識が常識となり、それまでの常識が否定され続け、非常識を押しつけられてきたのかもしれません。そして、こうした異常しか知らない人ばかりになっているのが、現在の日本ということなのでしょう。それが世界から遠く遅れることの一因にもなったような気もします。

 しかし、良い機会が訪れているのでしょう。身につけてしまった習慣を見直し、もう古いと判断したものは使用を停止するときなのかもしれません。それができれば遅れも挽回もできるのではないでしょうか。

1つの価値観や狭い世界の中で窮屈だったり、苦しんだりしているなら、「その外にも世界はたくさんあるよ」「そして、どんどん変わっていくんだよ」と伝えたいと思います。もっと気楽に、視野を広げていけば、きっと自分に合う世界はあるはずです。「冒険の書」著者 孫泰蔵さんからのメッセージ」(出所:日経BOOKプラス)

 もうちょっと「アバンギャルド」であってもいいような気がしてなりません。

 

「参考文書」

【速報】日銀 「マイナス金利政策」解除 17年ぶり金利引き上げ 金融政策を転換 | NHK | 日本銀行(日銀)

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